ももクロは、本当に国立で「夢を実現した」のか?

いやぁ3月15・16日の、ももクロの国立ライブよかったですね〜。
私は初日は会場で、2日目はライブビューイングだったんですけど、特に2日目は表情とかもよくわかり前日の会場の記憶と一緒になってポロポロ泣きながら見てました。
お小遣いの少ないオジさんは「遠征は原則しない」方針でしたが、国立だけは別!夢を実現する瞬間に立ち会いたいと15日だけは何としてもという気持ちでチケットを確保し参戦しました。余韻に浸りつつ、そういえば彼女たちが国立をめざしたきっかけは、ももパンツアーのときに、しおりんが持ち込んだ嵐の国立のライブDVDだったことを思い出しました。彼女たちが何を見て国立を目指したのか知っておきたいと、娘の友達で嵐ファンの子がいるので「嵐の国立ライブのDVD借りてきて」とお願いして見てみました。
借りてきたのは2009年のライブのDVD。きっと、ももクロは時期的にいうと2008年のライブのDVDを見たんだと思います(2008年のって指定しなかったのは詰めが甘かったです)。
しかしこの2009年のライブのDVDを見てΣ(゜д゜ノ)ノ ビックリ !
登場はメインステージ情報から宙吊りになって登場し、そのまま聖火台まで宙吊りになりながら歌って移動していきます。観客の上を移動するステージで歌い踊り、アリーナ席の間の通路を1人乗りのトロッコで移動するなど、ファンサービスたっぷりで見せ場も存分にあるステージでした。もう会場を縦横無尽に走り回り、いつも手を振って歌い踊ってました。
いやぁあれは、嵐ファンでなくても楽しいエンターテイメントショーだと思ったし、完成度も高いステージだったと思います。

同じものではないにしろ、きっと彼女たちは同様のライブのDVDを見て国立を目指したんだと思います。そう思うと、彼女たちの国立のステージの完成度というかレベルでいうと、まだまだ嵐に追いついたとは言えないのではないかと思うようになりました。
もちろん宙吊りにしろ、ムービングステージにしろ、お金もかかるしスタッフ側のノウハウも必要で、同じように大規模で派手な演出をするのは、まだ無理なのかもしれません。また嵐と同じような演出やステージをすることが、ももクロらしいのかと言えば、それは検討の余地があると思います。ですが、なんというかエンターテイメントとしての水準というか、そういうものでは、まだまだももクロには「伸びしろ」があるとも思ったのです。

もう一つ、国立でライブをするというのは、芝の保護などの関係から「年1〜2組」しか行えないというのが今までの国立でした。そういう意味では「選ばれし者」しか、国立ではライブができなかったわけです。しかし今年は、夏に改修工事に入る関係から、多数のアーティストやアイドルがライブを行います。もう芝は剥がしてしまうので、ライブの本数を制限する必要性が低くなってきたからでしょう。
そういう意味では、今年だからできたという面もあります。

そう考えると、国立でやるライブの内容や水準、選ばれし者として行うライブという点では、まだまだ未達成な部分があり、すべての面で「国立でやる」という「夢」を達成したわけではなく、改修後の国立で再びライブをやるときには、ライブの水準もあげて年1〜2組みという縛りも乗り越えて「選ばれし者」としてライブするという課題は残ったのではないかと思います。

2日目の最後の夏菜子の挨拶で「大きい会場でやるということが目標ではない」という発言がありました。確かにそうです。会場という点では国立以上の会場はないわけで、それを達成した今、会場を目標にするということではなく「みんなを笑顔にする」という部分での天下を取るという、本質的な目標を見据えたことには大きな意味があります。
この新しい目標に真摯に立ち向かうのであれば、ライブの水準も上がるし、「選ばれし者」にもなっていけるはずです。
再び彼女らが、改修後の国立でライブをするときに、どれだけライブの質をあげてくるのか、文字通り「国民的アイドル」「国民的エンターテイナー」として、周囲から認められるようになったのかの答えが出されるんじゃないかと思いました。

もちろん再び国立でライブやるときは、「原則遠征しない」方針を曲げて、馳せ参じるつもりです。答えは自分の目で見て確かめないとね。

よろしければコメントしてください。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください